【天国の妻に31通目の手紙】死別シングルファザーと娘の物語7月「夏休み突入!」

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シングルファザーが、天国の妻に宛てた手紙たち<不定期>

どーも気ままお父さんです!

4年前に最愛の妻を病気で亡くしました😢
「妻の想い」と「娘の笑顔」を大事に7歳娘を1人で育てている47才のシングルファザーです。

今は、死別を受け入れ、娘と二人で、幸せと笑顔いっぱいに暮らしています😊

どのようにして、ツラい不安ばかりの日常を、楽しい日常に変えられたのか?

このブログには、死別の受け入れ方、老後のお金の不安解消法、家族の心温まるエピソードを残しています。

何か小さなことでも、当ブログが皆様のお役に立つことができたなら、うれしいです😊

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【天国の妻に31通目の手紙】死別シングルファザーと娘の物語7月「夏休み突入!」

毎月、妻へ手紙を書いてます😊

娘の成長や、今の想い、妻との思い出を、言葉に込めて天国の妻に贈っています😊

妻へ手紙を書くのは、私が死別を受け入れるための1つの方法です。

妻に娘の成長や日頃の様子を伝えて、今の自分の気持ちを書くことにより、気持ちを整理することができています。

死別を受け入れるには、時間がかかります。

私は、妻の人生の終わりが来た時、自分の人生も終わったんだと思い悲観しました。

それでも、泣いている私に無邪気に笑いかけてくる幼い娘の笑顔が、私の持っている“今ある幸せ”に気付かせてくれました。

そのことを文章に書いて、今ある幸せを一つ一つ集めることで、今は、娘と笑顔で楽しく、妻を想い、幸せに暮らすことができるようになりました。

私たちのエピソードは、大切な家族との死別の向き合い方や、今ある幸せの感じ方のヒントになると思います。

死別した家族、今ある家族を、大切に想うきっかけになり、死別の受け入れや、悩んでいる人の励みになれば幸いです😊

目次
1,懇親会
2,通知表
3,夏休み

1,懇親会

娘の通う小学校で、初めての懇親会があり、行ってきました。

懇親会と言っても、担任の先生と保護者との個人面談です。

歩いて20分の小学校まで、日傘を差して歩きました。

スリッパに履き替え、廊下で順番を待ちます。

廊下には、生徒が作った様々な作品が、貼りだされていました。

中でも「先生へのインタビュー」などは、生徒から先生へシュールな質問があって、面白かったです。

それら掲示物を読みながら、やや薄暗い廊下で、そわそわして順番を待ってました。

あなたが生きていたら、きっと、あなたが、待っていた場所です。

私と同じように、落ち着かず、掲示物を読み、期待半分、不安半分で、待っていたかもしれませんね。

教室の中から、時々、大きな声と笑い声が聞こえます。

前のお母さんは、教室の中で、先生と盛り上がっています。

「そんなに盛り上がることある?」って思いながら、前のお母さんが出て行くと、すぐに教室の中の先生から「お待たせしましたー!どうぞー!」と、呼ばれる声がしました。

いつも生徒が使う大人には少しサイズが小さな机を挟んで、先生と向き合って座ります。

先生とは、初めてお話をします。

女性で、まだ若く、良く笑うほがらかな印象の先生です。

簡単に挨拶を済ますと、先生が、そのままの笑顔で、娘の学校での様子を話し始めました。

いつも、特定の女の子の友達と一緒にいること。

まじめに勉強には取り組んでいること。

丁寧に字を書くこと。

あまり、しゃべらずに大人しいこと。

特に大きな問題を抱えていることはないこと。

仲の良いお友達もできて、親交を深めているし、その他のお友達ともトラブルを起こすことは無いようで安心しました。

授業もまじめに取り組めているようです。

私は、「さすが、あなたの娘だ」って、感想です。

優等生で、生徒会長もしていたようなあなたと違って、私の小学校の頃は、落ち着きが無かったですから、学校での様子はあなた譲りだと思います。

いくつか、学校で作った作品や写真を見せてもらって、その時の娘の様子も聞かせてくれました。

特に問題の無い娘のことも、良く見てくれているんだなって安心しました。

先生は、話している途中でも、笑顔がたくさん出て、とても明るい感じです。

生徒にも人気が出そうなキャラの先生でした。

良い先生に恵まれたなぁって、素直に思いました。

私も特に質問や不安に思っていることは無かったので、面談は、手短に終わりました。

そのまま、娘が行っている学童まで歩いて迎えに行き、帰りは2人で手をつないで、通学路を歩いて帰りました。

学校生活は、順調のようです。

見ているわけではありませんが、私に心配をさせることは、全くないようです。

手の掛からない子です。

手が掛からない分、手を掛けてあげなくちゃいけませんね。

本当は、4本の手で育てられるはずだった娘ですが、寂しい想いをさせまいと、私が2本の手を倍に動かして育ててきました。

あなたは、手を出せませんが、その分、あなたの想いを、娘にしっかりと受け継いでいきたいと思っています。

私の2本の手は、あなたの想いも乗せて娘に伝わっていきます。

あなたは、決していなくなっていないですし、いなかったわけでもありません。

たしかにここにいるし、いました。

今でも、私たちにとって、存在感は大きいのです。

娘が、成長するたびに、あなたに似てきています。

これからも、私の2本の手で、あなたに似てきた娘に、あなたの想いを伝えて育てていきます。

どうか、天国で、安心して見守っていてくださいね。

そう言えば、前のお母さんのように、盛り上がって大声出すことは無かったな😅

ノリが悪いと思われたかも。。。まっいいか😊

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2,通知表

一学期も終わり、通知表をもらってきましたよ。

特に悪い通知表をもらってきた訳ではないけど、通知表をもらってきた日、娘の様子が少し変だったので私なりの考察を、あなたにお伝えしておきます。

娘は、失敗を怖がるタイプです。

ゲームで負けるのも嫌だし、ピアノでも音を外すのを嫌がります。

分からないことも、モジモジして、うまく聞けません。

私と二人きりの生活が、影響しているのかもしれません。

2才から2人きりで、私に時間の余裕が無く、娘に失敗をさせないよう、期待し過ぎてきたのかもしれません。(そんなつもりは無いのですが。。)

それに気付き、今は、失敗を積極的に容認し、励ますのですが、うまくいきません。

「通知表」と言っても、娘は、何のことか分からないので、次のように教えました。

「通知表は、一学期にどれぐらい頑張ったか、先生が書いてくれるんだよ。勉強を頑張ったら、〇がいっぱい付くんだよ。頑張ってたから、いっぱい〇があるといいね。」

それで、〇が無いといけないと思ったようです。

そんなことを話題にして、気温が一気に上がり、あっという間に、終業式の日が来ました。

娘に「通知表どうだった?」って聞くと、なんかモジモジして、通知表の話題を避けたがります。

あまり良い成績では無かったのか、もう一度聞いてみると、

娘「良く見てないけど、あんまり〇が無かったかもしれない。帰ったら、もう一度見てみる。」

「あれ?〇無かった?帰ったらお父さんと見てみよう。」

その話をしたのが、車の中だったので、家に着いて、通知表を二人で開いてみます。

学業のところには何も記載がなく、「生活の態度」というところに1つだけ〇がついています。

私も知らなかったのですが、どうやら、1年生の1学期は、教科に評定が付かないようです。

〇が1つだけで、失敗が嫌な娘は、成績が悪いと思って、私に伝えづらかったようなんです。

娘に悪いことをしました。

あなたに娘の教育方針のことを伝えておきます。

私は、学業は、気にしないようにします。

小学校のうちは、成績よりは、基礎的なことが身に付いているか、学校で学ぶことを楽しめているかを気にしようかと思っています。

私が、成績を気にすると、「私のため」に勉強をするようになるからです。

「親を喜ばせよう」「親の期待を裏切りたくない」そんなことのために勉強を頑張って欲しく無いのです。

もちろん、成績が良いのはうれしいです。

娘が、「良い成績を取りたい」と願うのであれば、テストの点の取り方を教えたいと思っています。

しかし、「私のため」ではなく、「自分のため」に良い成績を取って欲しいのです。

とは言え、「勉強をしなくて良い」ということは、ありません。

勉強をすれば、大人になった時に、世の中の役に立ち、自分の喜びになることを伝えていきたいと思います。

なので、勉強はさせます。

勉強さえしていれば、私は、どのような成績を取ろうが構いません。

私が、娘にまず教えることは、「読む」「書く」「計算」の3つの大切さです。

本を読むことの大切さ、字を丁寧に書く大切さ、正確に数字を把握することの大切さ。

この3つの力を大切にすることは、あなたと私の共通した考えでしたし、私たちが惹かれ合って一緒になったのも、こういった価値観が一致していたからです。

私たちは、この3つの力を大切にすることで幸せになれたので、娘にも教えたいと思っています。

今のところ、良く本を読みますし、字も丁寧に書きます。

計算は、2学期から、ソロバンを習わせようと思っています。

娘が、初めて通知表をもらってきて、私に言えなかったのは、反省です。

知らず知らずに期待していたのかもしれません。

娘に伝えました。

「〇の数は、気にしなくてもいいよ。毎日、本読んで、チャレンジ(進研ゼミ)をして頑張っているの知っているからね。その毎日の頑張りが一番すごいとお父さんは思っているよ。」

これからも、娘の結果だけでなく、やってきたことを見ていてあげたいと思います。

娘は、早く大人になりたいと言います。

そんな時に、私が娘に言うことは、

「たくさん遊んで、たくさん本読んで、たくさん勉強して、たくさん寝て、たくさん食べて、大人になるんだ。どれか一つ頑張らなかったら大人になれないよ。どれも全部バランス良く頑張るんだよ。だからすぐには大人にならないよ。今日、たくさん食べたから言って、すぐに大きくなるわけではないでしょ。ゆっくりでいいよ。お父さんと一緒に大人になろうね。」

早く大人になりたくて頑張る娘を見守っています。

あなたも娘の成長を天国から見守っていてください。

ゆっくりと大きくなっていく姿を楽しみに過ごしていきましょうね。

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3,夏休み

入学したと思ったら、もう夏休みですよ。

あっという間の一学期でした。

私たちの夏休みの様子を伝えておきたいと思います。

夏休みと言っても、生活に大きな変化はありません。

娘は、毎日、学童に行き、私は、仕事に行きます。

変わったことは、「朝の準備」です。

一番は、毎日のお弁当。

給食が無くなり、毎日、お弁当を作って持たせています。

私は、いつもより、20分ぐらい早めに朝の準備を始めれば、それほど苦も無くお弁当を作れています。

「毎日のお弁当は大変だなぁ」と思ってましたが、何とか頑張れそうです。

娘の起きる時間は、いつもより少しゆっくりです。

娘が、学校に行く時より、私と一緒に学童に行く時間の方が15分ぐらい遅いからです。

7時ぐらいに起こせば、ダラダラと準備しても間に合うぐらいです。

一緒に朝ごはんを食べて、車で出掛けます。

そんな毎日の繰り返しです。

増えた日課は、朝顔の水やりです。

学校から、朝顔を持ち帰ってきたので、毎日、私が、水をやっています。

娘は、やりません。(言えばやりますが。。😅)

種を取って、2学期に学校に持って行かなくてはいけないそうです。

毎朝、鮮やかな紫色の花を咲かせる朝顔は、私を癒してくれています。

宿題は、「夏休みの日誌」を学校から持って帰ってきました。

懐かしいです。

私は、最初の数ページは、張り切ってやるんですが、しばらくしたら、後回しにして、遊んでばかりでした。

夏休みの終わりごろになって、慌ててやった記憶があります。

あなたはどうでしたか?

そういう話は、したことが無かったですね。

しっかり者のあなたは、私と違って、すぐに終わらせていたのでしょうね。

娘には、毎日行く学童に、「時間があったら、宿題をしてね」と夏休みの日誌を持たせました。

すると、2日ぐらいで、「もう終わったよ」って、私のところに持ってきました。

残り何もさせないのもいけないと思い、ドリルでも買ってこようかと思います。。。

「もうちょっと宿題が多くてもいいかな😅」って、思いましたが、子供には迷惑だろうから、学校には言わないようにします。

夏休みは、思い出を作ってあげたいです。

アイスクリーム散歩、実家へのお泊り会、花火。

あなたは、同じ時期に、同じ場所へ、家族で行くことを大切にしてましたね。

「毎年、同じ場所に、大切な家族と一緒に来たいな。」って、いつも話していて、気に入った場所には、毎年、同じ時期に、通いましたね。

そのいくつかは、あなたが天国に行ってからも続いている我が家の伝統行事となっていますよ。

夏の伝統行事は、「アイスクリーム散歩」です。

あなたがきっかけで始まった我が家の伝統行事です。

夜、8時ごろ、食器の片付けが終わると、あなたが「アイスクリーム食べたくない?」と、夜の散歩に誘ってきたのがきっかけでした。

少し暑さの落ち着いた夏の夜に、歩いて20分ぐらいかかるコンビニまで、ベビーカーを押して、ゆっくりとお話しながら歩きました。

少しぬるい夜風が、心地良いです。

コンビニに着くと、お互いに好きなアイスクリームを買って、ベビーカーに乗っている娘にも食べさせながら、また、ゆっくり歩いて散歩して帰る。

時間が、家族だけで、とても穏やかに流れる、とても好きな時間でした。

今も、あなたと歩いた道を娘と歩いて、あなたの話をします。

コンビニで買うアイスクリームの数は、あの頃と一緒で、2つです。

寒い時は、行かないので、夏の間の伝統行事です。

これから、娘もどんどん大きくなり、いつか大人になります。

「夏は、コンビニまでアイスクリーム買いに散歩したね。」

「お盆は、おじいちゃんとおばあちゃんの家に泊まりに行ったね。」

「毎年、夏休みに家の前で、花火したね。」

私がいなくなり、娘が一人になっても、季節ごとにある我が家の伝統行事を、いつまでも思い出して楽しんでくれるといいな。

毎年、色んなことして、私と娘が気に入ったことは、毎年、繰り返していき、我が家の伝統行事を増やしていってあげたいと思います。

ひょっとしたら、思春期になり、家族の伝統行事に付き合ってくれなくなるかもしれません。

でも、それは一時的で、きっと娘に家族ができた時に、その思い出は、何度も私と娘の心の中で思い出されて、きっと良い財産になります。

娘が気に入った伝統行事は、孫にも同じようにしていくかもしれません。

私もいつかは、この世を去ります。

あなたも私も、消えていなくなる訳ではありません。

あなたと私が残した伝統行事は、ずっと私たち家族の伝統行事として生き続けていくんですよ。

だから、この夏休みは、娘と色々なことをして遊んで、思い出を作りたいと思っています。

気に入った伝統行事ができたら、また、お知らせしますね。

夏休みは、そんなことを考えてスタートしていますよ。

早いもので、あなたがいなくなって5回目の夏です。

今でも心地良い夜風が、あなたとの思い出を運んできてくれます。

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先月の手紙↓(良かった読んでください😊)