死別シングルファザーと娘は、母の日はどう過ごすのか?【死別シングルファザーと娘の優しい物語17】

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シングルファザーが、天国の妻に宛てた手紙たち<不定期>

どーも気ままお父さんです!

ブログに興味を持っていただきありがとうございます😊

私は、最愛の妻を病気で亡くしました😢
「妻の想い」と「娘の笑顔」を大事に5歳娘を1人で育てている死別シングルファザーです。

天国の妻への手紙や未来の娘に宛てた日記、死別、生活の質に関することを書いてます。

皆様のお役に立てれば幸いです😊

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死別シングルファザーと娘は、母の日はどう過ごすのか?【死別シングルファザーと娘の二人暮らし17】

死別シングルファザーとして、育児、家事、仕事をしながら、毎月、妻に手紙を書いています。

妻が、天国で心配することなく、“妻がほっこり”しそうなことを書いています。

“妻の想い”“娘の笑顔”がつまった物語となっていますので、読んでくださった皆様の心の中を、温かくできたなら幸いです。

1、離れ暮らしは嫌だ
2、母の日
3、歯がグラグラ
4、あなたと同じ年を迎えました

1、離れ暮らしは嫌だ

最近、保育園でも仲の良い子ができて、色々なことを経験して、お家で話してくれるようになりました。

毎日、質問もバンバン来ます。

じっくり話を聴いて、答えるようにしているのですが、この前は、どのように答えたら良いのか迷う質問をしてきました。

保育園から帰ってきて、いつものように夕ごはんの準備をしていたら、キッチンまで来て、

娘「結婚したら、お家を建てて住むの?」

「そうだね。お父さんとお母さんも、このお家を建てたんだよ。」

娘「私、結婚したくない😥」

そう言うと、シクシクと泣き出してしまいました。

びっくりして、料理の手を止めて、話を良く聴いたら、保育園のお友達とそのような話題になったようです。

私たちが住んでいる地域は、田舎なので、物件も安く、保育園に通わせている子供がいる世帯は、新築を建てて暮らしている方がほとんどです。

保育園のお友達も、親さんたちと、色々な話をして、保育園で話題にするのだと思います。

たまたま、“お家”の話題になり、お友達が、「結婚したらお家建てて住むんだよ」って、言ってきたようです。

「なんで、結婚したくないの?」

娘「だって、私が結婚したら、お家建てるんでしょ?」

「そうだね。お家建てて住むの嫌なの?」

娘「なら、このお家に住めないじゃん😥」

「この家が無くなる訳じゃないよ。お父さんがいるからいつでも遊びに来たらいいよ。」

娘「お父さんと離れ暮らしになるの嫌だ😥」

娘号泣。。

なんで、悲しいのか、やっと理解ができました。

「お父さんと離れ暮らし嫌だよね。お父さんと一緒にいたかったら、ずっとこのお家にいても良いからね。結婚しなくてもいいじゃん。」

娘「でも、好きな人ができたら結婚するんでしょ😥」

「そうだよ。いつまでもここにいても良いし、好きな人と結婚したかったら、いつでも結婚して良いよ。自由だよ。」

しばらく、ぎゅ~ってしたら、落ち着きました。

可愛く優しい娘です😊

でも、いつかは、出ていくんだよなぁって改めて思い、少し寂しくなりました。

私は、娘には、私以上に大切に思える家族を作ってもらいたいと思ってます。

でないと、娘を1人残して、あなたの元に行けないからです。

分かってはいるのですが、いつか出て行く日を想像すると寂しく思ってしまいました。

娘が、どのような方と結婚するのか今はまだ分からないですが、娘のことを、心から大切に想ってくれる方に出会えると良いなって思います。

まだまだ、先のことですね😅

今は、娘との時間を大切に過ごしていきたいと思います。

そして、あなたとずっと一緒に見守っていきたいと思います。

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2、母の日

5月は、母の日がありました。

あなたのお母さんにも、お花を贈りましたよ。

すぐに、電話をくれて、お礼を言われた。

去年のカーネーションも、あなたの実家の玄関先のお庭に植えて、咲いているらしいよ。

鉢から、お庭に植え替えるところが、お母さんらしいね。

私たちも、あなたにも、いつも感謝しています。

娘は、保育園で嫌なことがあると涙が出てくるようです。

「悲しい気分になった時は、お胸に両手を当てて、お母さんのお顔を思い出して「お母さん、大好きだよ」って心の中で言えば、お母さんも「大好きだよ」って言ってくれるよ。お母さんは、いつも応援してくれているからね。」

って、伝えて素直にやっているようです。

母の日に、あなたにもカーネーションを買ってきました。

娘に、お母さんに渡すように伝えたら、「何て言って渡せばいいの?」って聞いてきたので、

「いつも、応援してくれてありがとう😊」って渡せばいいよって伝えたら、素直に遺影の前にお花を供えて、

娘「お母さん、いつも応援してくれてありがとう😊」

と、少し照れながら言ってましたよ。

あなたの写真は、全部笑顔です。

あなたが、毎日、笑顔で応援してくれていると思うと、私たちも笑顔で頑張れるのです。

あなたの役目は、まだまだ終わっていないですよ。

あなたが、残してくれた深い愛情は、今も私たちの笑顔を作ってくれているのです。

娘が、胸に手を当てるたびに登場して娘の笑顔を作ってくれてます。

いつも、深い愛情で見守ってくれてありがとう😊

これからも娘が元気無くした時は、応援よろしくお願いしますね。

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3、歯がグラグラ😊

通っている保育園では、昨年ぐらいから、歯の生え変わりが始まっているお友達がいました。

お家に帰ってきても、誰々ちゃんの歯が抜けたって、報告をするぐらい歯が抜けることに興味があるみたいです。

歯が抜けることは、少しお姉さんになるみたいな憧れがあるみたいでした。

歯が抜ける予感も全く無いまま、年長さんになりました。

5月に入り、暖かい日と、寒い日が交互に続き、安定しない気候の中で、娘が久しぶりに高熱を出してしまいました。

診断は、“風邪”ということで、すでに治ってしまいましたが、“RSウイルス”という病気だったのかもしれません。

咳はひどく、熱は、3日間、39度近くまで上がり、食欲も無かったのです。

夜中も、高熱と咳で眠れず、3日間で座薬を4回ほど入れるぐらいでした。

私も心配で夜の間は、あまり眠れませんでした。

そんな中、夜中に娘が、

娘「お父さん…、お父さん…」

弱々しい声で呼ぶので、顔に手を当てると、ひどく熱く、しんどいのかと思い、「どうしたの?大丈夫?お茶でも飲むか?」と聞くと、人差し指を下の前歯に当てて

娘「見て!見て!歯がグラグラになった😊」

「えっ?。。。あっほんとだ😊」

予想もしていなかった突然の報告に、一瞬戸惑って返答に困ったあと、状況を把握して一緒に喜びました😊

高熱でうなされていましたが、やっと歯がグラグラになり、喜んでいる娘を見たら、少し安心しました。

今回の高熱は、大変でしたが、初めて歯がグラグラになるというほっこりエピソードを、色濃くしてくれました。

これからも、色々な病気に掛かっていくと思うけど、乗り越えられるように見守っててくださいね。

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4、あなたと同じ年を迎えました

あなたが、そちらに行き、はや3年が経ちました。

あなたは、年上で、私が3つも若いことを、うらやましくも、ねたましくも思ってましたね。

5月に誕生日を迎え、ついにあなたの年齢に追いつきましたよ。

年上のあなたを年齢で良くからかっていたので、私が同じ年になって、あなたは喜んでいるかもしれませんね😅

あなたが46才のお誕生日を迎えてから、1か月経たずにそちらに行ったので、あと何日か経つと私の方が年上になりますね。

この年齢で、大好きで大切な私たちとお別れすることになったは、とても心残りがあったかと思います。

おばあちゃんになれなかった無念は、私がおじいちゃんになって、毎日、あなたにどういう感じか報告して過ごしていきますね。

私の誕生日の前日、いつものようにあなたとお話しようと、あなたの写真の前に座りました。

いつもは、ベラベラと1人であなたに勝手なことをお話するのですが、その日は、何を伝えたら良いか迷ってしまい、あなたを見つめてしばらく黙っていました。

後ろから、私を探しにきた娘が、声を掛けてきました。

娘「何で黙っているの?」

ハッと我に返り、娘を見ると、いつもは、ベラベラと話しているのに、しんみりと黙って妻を見つめる私を不思議そうな目で見ています。

私は、笑顔で、娘を抱っこして

「お母さんと、話をしたくて、何を話そうか考えてた。」

娘「いいよ。ゆっくり話してね。」

って言い、私の手をほどいて、リビングに行ってしまいました。

私は、何だかホッとして、あなたにいつものように「愛している」って、やっと伝えられました。

気の利いたことを色々とお話したかったのですが、何も思いつかずにごめんね。

これであなたと一緒の46才になった。

誕生日には、娘から「おめでとう」と言う言葉をもらいました。

あなたも娘からの「おめでとう」を、もっとたくさん聞きたかったことかと思います。

誕生日の日は、一日中あなたのことを考えて過ごしていました。

とてもありがたいことに、健康で痛いところも無いです。

まだまだ、元気で生きられそうだ。

あなたの分も、娘との今を大切に生きるね。

これからも笑顔で見守っていてくださいね。

 

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