38回目の月命日。「私は、死別を乗り越えたのか?」【死別シングルファザーと娘の優しい物語16】

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シングルファザーが、天国の妻に宛てた手紙たち<不定期>

どーも気ままお父さんです!

ブログに興味を持っていただきありがとうございます😊

私は、最愛の妻を病気で亡くしました😢
「妻の想い」と「娘の笑顔」を大事に5歳娘を1人で育てている死別シングルファザーです。

天国の妻への手紙や未来の娘に宛てた日記、死別、生活の質に関することを書いてます。

皆様のお役に立てれば幸いです😊

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「私は、死別を乗り越えたのか?【死別シングルファザーと娘の優しい物語16】」

死別シングルファザーとして、育児、家事、仕事をしながら、毎月、妻に手紙を書いています。

妻が、天国で心配することなく、“妻がほっこり”しそうなことを書いています。

“妻の想い”“娘の笑顔”がつまった物語となっていますので、読んでくださった皆様の心の中を、温かくできたなら幸いです。

1話、年中さんになったよ
2話、気遣いのできる娘
3話、37回目の月命日に思ったこと
4話、エピローグ(死別を乗り越えているのか?)

1話、年中さんになったよ

あなたに、報告です。

2021年4月、娘が、無事に年長さんになりました。

少しは、見直したでしょうか?🤭

あなたが、亡くなる2日前に保育園が決まり、それから、3年間、毎日、送り迎えを頑張ってしてきました。

色んなことがあったなぁ~

始めて保育園に送っていった時は、タオルやおむつはどこに置いたら良いか全く分からず、先生に教えてもらいながら、あたふたと準備しました。

初めて娘を預ける時は、心配やら、不安やら、自分の手から離れる寂しさやら、複雑な心境で、ためらいもありました。

そんな、私の心境を察してか、娘はお別れする時に、笑顔で手を振ってくれました。

娘が笑顔で、私の背中を押してくれたので、安心して仕事に向かうことができました。。😥

それから、年長さんになった今も、元気に手を振ってくれます。

「行きたくない」と泣いたことは、一度もありません。

笑顔で保育園に通ってくれているのは、本当に助かってます。

私は頼りない親ですが、娘はしっかりした親孝行な娘です😥

3年通った保育園も、残り1年となりました。

大変だった送り迎えもあと1年だと思うと、寂しさを感じます。

来年の春は、卒園式ですよ。

卒園式のことを想うと、今から、感無量で泣けてきます😥

できることも増えましたよ。

あなたが毎日替えてくれたおむつは、もうしなくて良くなり、トイレに自分で行けるようになりました。

言葉が分からず、我々が察して何でもやってあげてましたが、言葉を覚え、自分でやりたいことをしっかりと伝えることができるようになりました。(娘には内緒ですが、うるさいぐらいです😅)

あなたが、毎日読み聞かせていた絵本も、今では、1人で読めるようになりました。

字も覚えて、あなたへのお手紙も、写真の前に何通も置いてあります。

あなたが口まで持っていって食べていたごはんも、お箸を上手に使い自分で食べられます。

そう言えば、あなたと寝ている頃から、夜中に、おしっこせずに、朝起きてもおむつが濡れていることがなかったでしょ。

あれからずっと、寝てる時はおしっこしないです。

なので、おねしょをしたこと無いんですよ。

服も汚さないから、ごはんの時に、前掛けしてなかったでしょ。

保育園でも、給食をこぼして服を汚してくることは一度もありません。

あなたに似て、慎重に行動してくれるので助かっています。

おまけですが、逆上がりもできるようになりました。

仲の良い、お友達もできて、毎日、保育園での出来事をお話してくれています。

娘は、この3年間でとても成長しました。

父親としてとても誇らしく思っています。

成長をいっぱい感じさせてくれた保育園もあと1年です。

送り迎えは大変ですが、一日一日大切に通わせたいと思います。

娘にとっても良い思い出ができると良いです。

これからも、娘を毎日励ましてやってくださいね。

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2話、気遣いのできる娘

うれしいことがありましたよ。

この写真見て。

左の写真は、娘がやったワークなんだけど、絵の人に向けて、お寿司シールが貼ってあるんだよ。

娘に聞いてみたの

「お寿司シールが反対じゃない?」

娘「え?反対じゃないよ!」

「そう?」

娘「こうじゃないとお寿司が食べにくいよ!」

「なるほど!たしかに!」

娘「お父さんもお母さんが新聞読みやすいように置いてるでしょ!」

私の毎日を行動を良く見ていてマネしたようです。

その他にも、ビールも妻が飲みやすいように飲み口を妻の方に向けますし、お花も妻から見てきれいに見えるように置きます。

私のちょっとした気遣いを、教えてもいないのに、娘がマネして、きちんと理由まで分かってマネしたのには驚きました。

時々、あなたが、娘に入っているんじゃないかと思うことがあります。

私が、そのような気遣いをするようになったのは、42才です。

あなたが天国に行ってからですよ。

私が5才の時に、こんな気遣いはできませんでしたよ。

あなたは、気遣いの達人でしたね。

時々、あなたが娘の中に入って、教えているのでしょうか?

姿や形が似てくるのは分かるのですが、行動や想いなども似てくるのでしょうか?

不思議でなりません。

私が、そっちに行くまでにこのような不思議なことが多々起こると思います。

私が、いつかそちらに行き再開した時に、あなたが、何をしていたのか、そのカラクリを教えていただきたい🙏

それぐらい、驚いたちょっとしたうれしい出来事でした。

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3話、38回目の月命日に思ったこと

あなたが天国に行ってから、38回目の月命日が来ました。

今でも、月命日には、あなたに会いにお墓参りに行っていますよ。

最近、思い出したことがあり、ふと「死別」について考えることがありました。

私には、どうも「死別を乗り越えた」という感覚が無いのです。

どちらかと言うと、死別を受け入れて、あなたと共に生きている感覚になっています。

「なぜかな?」と考えてみました。

あなたは、天国に行く数日前に、痛みで寝られず、介護ベッドの上から私と娘の寝顔を眺めて夜を過ごし、私が起きると、「あなたたちの寝顔を見てたら、心配で残してなんていけない。まだまだ頑張らなくちゃ」と言っていたのを思い出しました。

もし、あなたが、その時に「もう心残りはない!人生やり切った!いつ死んでも良い!」なんて言っていたら、私は、やることを見失い、未だに、ただ悲しんで過ごしていたかもしれないなと思いました。

あなたが、私に「心残り」を伝えてくれたので、私は、あなたの「心残り」を継ぎ、あなたの分まで、愛情を注ぎ、子育てをしていると思うのです。

私が今、いつまでも悲しまずに、幸せに暮らせているのは、その「心残り」を伝えてくれたおかげだと思えるのです。

本当に、あなたには、私に色々なことを気付かせてくれます。

私は、誰に聞かれても、「妻の想いを大事に子育て頑張っています!」って胸を張って言うことができます。

そんなことを考えていたら、遺された者に、やることがあるのは、良いことだと思うようになりました。

これは、遺された者にしか分からない感覚かもしれません。

私も、娘に何か「心残り」を遺したくなりました。

娘は、一人っ子で、これからもずっと私と長い間、二人きりで協力して暮らしていくでしょう。

そんな、唯一の肉親である私がいなくなる時に、娘にどれほどの悲しみが訪れるかと思うと、心配でなりません。

その悲しみをやわらげるには、悲しんでいる暇も無いほどの「私の心残り」を伝えてから逝くのも良いように思っております。

私があなたのために建てたお墓も、娘が結婚したら、私がいつ逝っても娘が困らないように処分しておこうかと思っていましたが、娘に遺しても良いと思うようになりました。

また、あなたを看取ったこの家も、娘が結婚して出て行っても、処分することなど考えずに、あなたの思い出と共に、1人で最後まで暮らし続けたいと思っています。

私は、あなたが使っていた物は取ってあるので、きっと、娘は、あきれながら、あなたと私の遺品を片付けるのに忙しくて、悲しんでいる暇もないと思うんです。

あなたがおらず、1人きりなので、「娘に煩わせることないように、きれいに死ぬべきだ」と思っていましたが、最近になって、「あまりきれいにして死んでも、いつまでも悲しみが残ってしまう」と思うようにもなりました。

私たちの娘なら、私が死んだあと、父親からの1つの思いやりだと受け取って、面倒でも、1つ1つ丁寧に片付けてくれるような気がします。

そして、娘は、忙しくも、1つ1つ妻と私を思い出しながら遺品を片付けることにより、死別を乗り越えるのではなく、受け入れて、私と同じように、私と妻と共に生きているような感覚になっていけるかもしれません。

3年が過ぎ、あなたのことを想い忙しく暮らしていて、そんな風に死別を考えるようになりました。

これからも、忙しくも、あなたの遺した想いを大事に娘を育てていきますからね。

心配でしょうが、これからも応援よろしくお願いしますね🙏

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4、エピローグ(死別を乗り越えているのか?)

毎月、妻へ、娘の成長のことや、妻への想いをこのように手紙にしていますが、妻のことを思い出し涙を拭きながら書いてることも多いです。

こんな状態で、私は、死別を乗り越えたと言えるのでしょうか?

いつか死別を乗り越えたと思える時が来るのでしょうか?

良く分からなくなってきました。

悲しんで暮らしてはいないです。

むしろ、妻を想うことで娘との毎日は充実しており、幸せで、楽しいです。

でも、私の人生を生きていると言うより、妻の想いを大事に生きているので、前向きなのかどうか、分かりません。

妻への執着が消えた訳ではないからです。

答えを急ぐ必要はありませんが、今は、妻の想いと娘の笑顔を大事に子育てに専念していきたいと思います。

死別シングルファザーとして、また、思うことがあれば、ブログにコツコツ残していきたいと思います。

死別で悩んでいる方の力になれば幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございまいた。

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前回の記事を読んでくださる→結婚記念日「あなたとの結婚生活は続いていますよ」【シングルパパと娘の物語15】