結婚記念日「あなたとの結婚生活は続いていますよ」【シングルパパと娘の物語15】

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シングルファザーが、天国の妻に宛てた手紙たち<不定期>

どーも気ままお父さんです!

最愛の妻を病気で亡くしました😢
「妻の想い」と「娘の笑顔」を大事に5歳娘を1人で育てているシングルファザーです。

天国の妻と未来の娘に宛てた日記や生活の質に関することを書いてます。

皆様のお役に立てれば幸いです😊

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【シングルパパと娘の物語15】

天国で私たちを見守ってくれている妻へ毎月手紙を書いてます。

妻が心配しないように、“ほっこり”が多い内容となってます。

私が大事にしている、“妻の想い”“娘の笑顔”がつまった物語となっていますので、心の中が温かくなっていただけたら幸いです。

目次
1、太ってきたお胸?
2、ピアノの発表会
3、結婚記念日
4、エピローグ(年中から年長さんへ)

1、太ってきたお胸

この間、娘に“困ったこと”を言われたんだよ。

お風呂から出て、娘が、スッポンポンで鏡に自分の姿を、色々な角度から映して“何してるんだろう??”って思っていたら、

娘「ねぇ、にぃにぃ(最近、私のことを“お父さん”ではなく、“にぃにぃ”と呼ぶ)!」

「なんだい?」

娘「見て見て!何だかおっぱい太ってる!」

どこから、どう見ても、まだペッタンコ😅

突然、そんなことを言い出したので、どう答えて良いか困って、

「…イヤイヤ😅太ってるかなぁ~😅」

娘「太ってるよ!」

「そ、そうかなぁ…😅」

娘「もう!いい😡」

って、怒ってしまったのよ😅

乙女心が、分かってあげられなかったんだよね。。。

こういう時に、ふと「あなたがいればなぁ」って思いますよ。

男親だと、これからどんどん女の子になっていく娘の気持ちを、分かってあげられない時も増えてくるのかなぁって心配になります。

あなたがいないことを、言い訳にしているのではなく、ふと、考えてしまうのです。

「あなたがいたら、どのように答えてあげたんだろうなぁ」ってね。

これから、娘は、どんどん成長していき、女性になっていくと思うのです。

私ができることは、あなたがいない分、“言葉遣い”や“お行儀”については、私も気を付けるように行動に気を付けることぐらいです。

お行儀に関する本も読み気を付けています。

でも、女の子の気持ちは分ってあげられるか心配です。

あなたは、「そんなに気にしないで」って言うかもしれないね。

乙女心には、これからも振り回されそうな予感がします。

そんなことを思った、「お胸太ったエピソード」でした。

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2、ピアノの発表会

3月は、ピアノの発表会がありましたよ。

発表会は、今回で2回目です。

ピアノ教室に2年通って、私も、少しずつ勝手が分かってきました。

ピアノの先生は、娘を「スーパー年中さん」と評して将来に期待をしてくれています。

私には分かりませんが、きっと5才にしては、上手なのでしょう。

発表会では、「山の音楽家」「大きな古時計」「手をたたきましょう」の3曲を弾かせてもらいました。

たくさん練習して当日を迎えました。

当日は、午後からの本番に向けて、午前中にリハーサルがありました。

家にある一番可愛い服を着させて、仏壇に手を合わせてから、あなたの写真に向かって「娘を応援してあげてね」と声を掛けて家を出ました。

広いホールの舞台の真ん中に、グランドピアノが置いてあります。

リハーサルを無事に弾き終え、控室で早起きして作ったサンドイッチを食べました。

あなたが、好きだったあのサンドイッチです。

おいしかったのか、ペロリと食べてしまいました。

さぁいよいよ本番です。

娘はなんとトップバッターです。

年齢順で、娘は最年少なんです。

私は、娘を舞台に送り出す際に声を掛けました。

「お母さんにも聴こえるように元気よくね」

娘「うん!」

と、力強く返事して舞台に向かっていきました。

私は、客席からカメラを構えて、ドキドキして見守ります。

娘は、緊張して“ちょこちょこ歩き”でピアノに向かいます。

椅子が、高いので先生に抱っこで座らせてもらいました。

会場は「シーン」と静まり返ります。

私は、心臓をバクバクさせ、見守ります。

娘は、椅子に座りピアノを前にすると、緊張を忘れたのか、マイペースで、ゆっくりスカートを直し、ピアノの上に指を置いて、指の位置を確かめます。

自分の弾きやすい位置をマイペースで確認している姿は、落ち着いていてなかなか“いっちょ前”に見えましたよ😊

会場のみんなも静かに見守ってくれています。

一つ目の音が鳴り、会場全体にピアノのきれいな音が響きます。

堂々と、元気よくリズムを守って弾いていきます。

1曲弾き終わると、一度、指をピアノから離して、手をひざの上に置き、“一呼吸”してから、また次の曲を弾いていきます。

会場に響き渡る娘のピアノの音はきれいで心地よく、娘の成長を想うと涙がこみ上げてきました。

弾き終わると、丁寧にゆっくりお辞儀をして、私の元に戻ってきました。

頭を撫でて、小さい声で「感動したよ。ありがとう」と抱きしめあげました。

あなたの娘は、きちんと毎日ピアノの練習をします。

始めた頃は、5分ぐらいしかピアノの前に座ってなかったですが、今では1時間ぐらいは平気で座って練習してます。

上手にできないと泣きながら弾いてることもあります。

私は、楽しく弾いてくれれば良いのですが、娘は、間違えるのが嫌なようです。

発表会に向けても、たくさん練習を重ねました。

そして、みんなの前で“堂々”と弾くことができ、私を感動させるようになりました。

娘の成長を想うと、とてもうれしく、誇らしく思います。

あなたにも、娘の音色は届きましたか?

娘の演奏中、ふと横を見ると、目を細めて聴いているあなたの姿が想像できました。

私と一緒で、音を間違えないかドキドキしながら聴いていたんでしょうね。

一日中、素敵な演奏が聴くことができて、とても幸せな1日を過ごすことができました。

娘が、ピアノを続けられるように、これからも応援してあげようね

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3、結婚記念日

3月は、私たちの結婚記念日ですね。

私たちの結婚生活は、短かったですが、私は、決めていたことがあるんです。

それは、「結婚記念日とあなたの誕生日には、花束をプレゼントする」ということです。

あなたとの約束ではないですね。

私が、勝手に決めて、勝手にしていたことです。

最初は、驚いたと思いますが、察しの良すぎるあなたは、何回か重ねるうちにきっと「今日は、花束買ってくるんだろうな」って予想していたことでしょう。

それでも、買って帰ってきて、渡した時は、細い目を見開いて驚いて喜んでくれたね。

そんな、あなたの可愛くて愛しい笑顔が見たくて、続けていた習慣なんです。

この習慣は、今も続けているんですよ。

あなたが、天国に行き、すぐに「これはツライな」と思う事がありました。

それは、“除籍”です。

除籍された戸籍や住民票を見た時は、私の隣からいなくなった気がしてとても切なく、さみしく感じて、私にはとてもツラかったんですよ。

私は、戸籍上は独身ですが、今でもあなたとの結婚生活は続いていると思っているんです。

心は、つながっているんです。

あなたは、こんな話をすると、「大丈夫?」って心配するかもしれませんが、あなたを忘れて、独身気分にはどうしてもなれないんですよ。

“娘がいるから”とか、”娘にとって母親はあなただけだ”だとか、娘は、関係ないんです。

“あなたと、いつまでも一緒にいたい”と言う、ただの私の気持ちなんです。

「誰か良い人がいれば、、」って、周りの方は、気遣ってくれますが、全くそのような気持ちにはなれないんですよ。

おそらく、みんな、「日が経てば」って思っているかもしれませんが、おそらく何十年先も気持ちは変わらないと思います。

あなたなら分かると思うのですが、あなたも私も「一途」なんですよね。

きっと、あなたも、私をずっと待ってくれてると思います。

だから、今でも、私たちの結婚記念日には、花束を持って帰ります。

花束は、娘からあなたに渡す習慣になってます。

娘「なんて言って、かっか(お母さんをまだ“かっか”と呼びます)に渡したらいいの?」

「う~ん、そうだなぁ。“結婚記念日おめでとう!”かな。」

娘「かっか!結婚記念日おめでとう!」

あなたが、目を見開いた満面の笑みで花束を受け取る姿が目に浮かんできます。

あなたのあの笑顔、可愛いんだよなぁ~🤭

今でも、変わらずに全力で愛してるいますよ。

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4、エピローグ(年中さんから年長さんへ)

3年通った保育園も、この3月で“年中さん”が終わります。

年中さんは、1回も休むことなく無事に通えました。

保育園には、感謝しかありません。

あなたが天国に行った頃の娘は2歳で、人見知り真っ最中でしたね。

ヘルパーさんや、看護師さんが来ると、こたつの中にもぐって、じっと隠れて帰るまで出てこなかったもんね😅

そんな2才の頃から、通い出し、今では近所を散歩していると、すれ違う方に大きな声であいさつが、できるようになりましたよ。

他にも、トイレや、お箸、読むことや、書くこと、髪も自分で縛りますし、ワンピースの背中のボタンも自分ではめることができます。

驚くことに、最近では、逆上がりまでできるようになりました。

顔も、ふっくらした可愛らしい肉付きから、シャープになり、少し大人っぽくなりましたよ😊

パッチリとした目をしており“美人”だと評判です😊

お世話になった保育園も残すところあと1年となりました。

来年の今頃は、卒園式があり、さらに成長している娘を見て、うれしいやらなんやらで、きっと涙が止まらないことでしょう。

まだ先なのに、もう今から寂しいです😅

すると、もう小学生ですよ。

まだまだ、甘えん坊の娘ですが、甘えてくれるうちにどんどん甘やかそうと思ってます。

あなたには、「そんなに甘やかして!」って怒られそうですけどね😅

可愛い娘にはどうしても甘くなるのが父親なんですよ。

許していただきたい😅

段々と、娘は成長していき、少しずつ私の手から離れていくと思います。

もちろん、うれしいですよ。

ただ、少し寂しくもあるんですよね。

それでも、子育てを「悔いなくやり切った!」と思えるように、今を大切に全力で子育てを楽しんでいこうと思っています。

4月からは、年長さん。

娘は、最上級生で、張り切っています。

いつも娘を励ましてくれてありがとう。

これからも、娘が、笑って過ごせるように、二人で見守ってあげようね。

前回の手紙を読んでくださる→「あなたがいなくなって3年が経ちました。【シングルパパと娘の物語14】」

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