どーも気ままお父さんです。
3人の娘が不登校になり悩みました。
その時の体験談や学んだことを書いています。
不登校に悩む方々の力や励みになればうれしいです。
今日は復帰した娘たちのことを書いていきたいと思います。
目次
1.復帰したあと
2.問題は残る
3.承認と放置の違い
4.失敗談
1.復帰したあと
何とか自分のやりたいことを見つけて復帰できたとします。
本人も復帰できたので何とか通い続け親も心配ではありますが通っている娘を見て一安心です。
家にいていいよと言いながらも外で元気良く過ごして欲しいと思うのが本心です。
何かに前向きにチャレンジしている子供を見て応援したくなるのも親心です。
復帰して間もない頃は心配で様子を見ては声を掛けます。
しかし、しばらくすると大丈夫かなって思い不登校になる前のような学校に行くのは当たり前の状態になります。
それでも朝は多少心配で、少し自分の部屋から出てくるのが遅いと「どうしたんだろ?」と思います。
不登校の時の対応が残り子供へはもう何も指示を出しません。
早く起きなさい、寝なさい、宿題終わったの?ということは一切言わなくなりました。
それでも毎朝きちんと行き続ける子供たちはいつしかそれが当たり前になります。
まるで、不登校だったことを忘れるぐらいに。
2.問題は残る
学校に行くようになったからと言ってすべてが解決したわけではありません。
うちの娘たちの場合は自分のやりたいことを見つけ進みだしましたが
友達とのコミュニケーションが取れるようになった訳ではありません。
そうなると、学校に通い出したとは言え、本人の悩みは解決したわけではなく、学校や友達の理解の上で成り立っています。
復帰した理解がある場所では何とか通い続けることもできますが進学したりして通う場所が変わったときにもう一度通えなくなってしまうケースもあります。
自己肯定感がしっかりできていて復帰する場合とそうでない場合ではもやはり差が出てきます。
なので、復帰するときは本人の問題が解決しているか見極める必要もあります。
それは、不登校になった原因がしっかり分かっていないとできません。
慎重になり過ぎてもいつまでも学校に行けません。
難しいです。
3.承認と放置の違い
自己肯定感は承認していくことで高まっていきます。
承認とは行動や考え方を「いいね」と認めてあげることです。
学校に行かなくてもOKや朝起きなくてもOKなど親は認めたくないことも理解していくことが大事になります。
親の思うようなルールや常識だけを押し付けてしまっては自分の考えができなくなってしまうのでいざと言うときに自分で考えられず、もし考えたとしても自信がなくて伝えられません。
なので、考えや行動は自分の子供だからと言って親の考えを押し付ける訳ではなく一人の人間として尊重し認めてあげることが大事です。
でも、何でもかんでも認めていけば良いと言う訳ではありません。
共同生活をする上で守らなければならないルールはありますし、人に迷惑を掛けることはしてはいけません。
こう言った行動をしたときは当然に注意する必要もございます。
これをしないのは放置となります。
放置は逆効果を生みます。
どれだけいけないことをしても誰からも何も言われないとなるとエスカレートし誰からも相手にされなくなってしまいます。
4.失敗談
3人娘が不登校になり中3で一番上の姉が半年で復帰し順調に学校に通い始めました。
高校に入っても特に問題なく通います。
スマートフォンも持たせて友達ともうまくやっているように見えました。
ずっとスマートフォンを触っているので部屋から出てくる頻度や時間は減っていましたが「そんなもんかな」と思って特に何も言いませんでした。(これが放置)
承認は大事だと覚えた妻と私は今まであれしなさいこれしなさいと言っていたのを言わなくなりそれが承認だと勘違いをしていました。
娘たちが安心して生活するようになったのである程度の効果はあったと思います。
家では妹二人が不登校に悩んでおりどちらかというとそっちの方に意識が向いており姉には意識が薄れていたのかもしれません。
姉はやりたいことを見つけて学校に通い出しましたが友達とうまくコミュニケーションが取れる訳ではありません。
あまり友達もできないのですが高校生になり体が発達するとそれを武器にちやほやされるようになります。
ただ、現実世界では話が上手ではないので彼氏ができてもすぐに別れるといった具合でうまくいきません。
ただ、ネットの世界では顔を隠して写真を送るとそれだけでちやほやされて、姉は有頂天になっていきます。
現実世界では寂しいですがネットでは相手してくれる人がわんさかいるのです。
ただ、姉に集まってくるのは体目的の男ばかりです。
しかし、妻と私は全くそんなことに気付くこともなく部屋からあまり出てこない娘を注意することもなく放置してました。
ある時、警察から妻に電話があり呼び出されました。
内容は姉が被害者になっているとのことでした。
犯人が児童ポルノ法に違反しつかまり見つかった画像の中に姉がいたとのこと。
それを特定し妻の携帯まで調べて遠い県外からわざわざ伝えにきてくれました。
話を聞いたときは「まさか」と思いましたが家に帰ってあわてて娘の携帯を取り上げ確認すると…。
警察の言っていることが正しかったのです。
顔の知らない不特定多数の男とコンタクトを取っており会ってもいました。
お金目的ではなくただただ寂しかったのです。
これはさすがに危険だと反省しました。
SNSの恐ろしさを改めて認識し姉には警察で事情聴取を受けてもらい私は危険性を十分に話、スマートフォンの使用ルールを設けて使ってもらうようにしました。
それからはスマートフォンの使用に関してはセキュリティを強化しチェックし話をするようにしました。
それで解決したかは分かりませんが何をしているのか分からなく何も言わないのは余計にダメなんだと学びました。
全ての問題がすぐに解決する訳ではありません。
特にコミュニケーションの問題は解決しないことの方が多いです。
しかし、友達がいようがいまいが人からどう思われようが自分がしっかりとしていれば自信を持って外を歩くことができます。
姉には誰かにちやほやされることでしか自分を認める方法が無かったのです。
それが分かればまた承認することを始めていけます。
大人であろうが承認はいつからでも始められ効果が必ず出てきますので信じて始めて見てください。
家にいても社会に出ても心配は尽きません。
しかし、親の考えに誘導したり押し付けたりすると自分で考え行動することができなくなるので家には自分の意思でいる、社会には自分の信念で出るといったそれぞれの意思や信念を尊重し認めてあげてください。
その上でやってはいけないことを理由を添えて伝える。
放置はいけません。
何も言わない子供ほど悩みを抱えているかもしれません。
問いただす質問ではなく関心のある質問を多く投げ掛けてみてください。
「なんで宿題しないの!?」ではなく「宿題したくないの?」と本人の気持ちを聞いてみるのが良いと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
不登校で悩む方々の力や励みになればうれしいです。
学校に復帰できたから安心?【不登校28】
